2015年05月

 1999年までの6年間、期間限定で関西経済連合会が「21世紀の関西を考える会」という組織を作ったことがあった。様々な部会が設けられ、学識経験者や行政担当者、企業経営者などが集まり、検討が行われた。

 その中で関西経済を検討する「二十世紀関西の総決算チーム」というものが設置された。一年間に渡る研究会の成果は、2000年3月に『20世紀の関西 歴史から学び将来を展望する』と題された報告書として発刊された。

 その中で担当した第三章第二節「二十世紀における関西の産業栄枯盛衰」と、第四章第一節「関西経済の国際化」をPDF化し、みなさんにお読みいただけるようにした。

 この『20世紀の関西 歴史から学び将来を展望する』は、複数の人たちによって執筆されたものであり、今、読み返してみても非常に示唆に富んでいる。

 昨今の関西、大阪経済に関する議論を見ると、過去の歴史を学ぶことが重要であると改めて思う。本誌は、主だった図書館には収蔵されているので、関心のある方はぜひお読みいただきたいと思う。また、議論の際の参考資料にしていただければと思う。

※本誌に関しては、お譲りするような部数は残っておらず、お読みになりたい方は下記の収蔵先検索で図書館を調べていただき、そちらで閲覧をしていただければと思います。著作権の関係もあり、私自身以外のものに関してはアップすることはできませんので、予めご了承ください。)

(CiNiiによる収蔵先検索結果⇒ http://ci.nii.ac.jp/ncid/BA49680446#anc-library )




△「二十世紀における関西の産業栄枯盛衰」(附 本誌目次)をダウンロード

△「関西経済の国際化」をダウンロード

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 昨年度から支援させていただいている山形県川西町の豆プロジェクト。
 やまがた里の暮らし大学校まめ学部として、今年も様々な活動を展開していく予定です。

 さて、山形県川西町の名産品として「紅大豆」があります。地元では赤豆とも呼ばれるきれいな色をした大豆です。在来種で一時は栽培する人も減っていたのですが、地元の農家のみなさんが復活させた美味しい豆です。

 その紅大豆を、農作業を体験しながら、育ててみるというのが「紅大豆オーナー」聖堂です。農事組合法人 夢里さんでは、今年も「紅大豆オーナー」を募集します。

 ここ数年、山形県内だけではなく、首都圏からも参加者がいらしているこの紅大豆オーナー制度。農作業が体験できて、紅大豆を育てられるだけではなく、自然が豊かで、温泉や、美味しいものがたくさんある置賜を存分に楽しめると好評です。

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『2015紅大豆オーナー募集』

 山形県川西町に伝わる在来種の大豆で、伝統的食材である「紅大豆」。豊かな自然に囲まれた東沢地区では、この紅大豆を楽しく育てながら、交流と農村の魅力を体験できる『紅大豆オーナー』を今年も募集します。8年目となる楽しいオーナー事業をみなさんと創りましょう!

 種まきから収穫、紅大豆味噌づくりなど、年間5回の農作業体験を予定しています。ゆったりと流れる時間、青空とやさしい大地の中で、楽しい出会いと交流の輪が広がります。どうぞお気軽にご参加ください。

農事組合法人 夢里 / 代表 登坂賢治

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 お申込み、お問い合わせに関しましては、

 『農事組合法人 夢里』 電話:0238-48-2723

 または、川西町役場産業振興課産業創造室 電話0238-42-6696でへどうぞ。

 ※「紅大豆」は、川西町が管理する登録商標です。 ≪平成21年10月23日登録 第5274437号≫

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 4月から、日本生命の週刊情報誌【元気das biz】”飛躍の源泉”コーナーへの連載が始まりました。ほかの執筆者の方と共同ですので、毎週ではありませんが、もしにお目に留まれば幸いです。

 週刊情報誌【元気das biz】は、日本生命の営業担当者の方が配布されるものですが、ウェブではどなたでもご覧いただけます。

 今後、私が気になった企業や商店などを順次取り上げていくつもりをしております。よろしくお願いいたします。

 ※下の画像をクリックしていただきますと日本生命の週刊情報誌【元気das biz】”飛躍の源泉”コーナーをご覧いただけます。

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 先日の「東京・大阪間30分の時代・・・」の記事に関して、友人から質問があった当時のBOAC British Overseas Airways Corporation (英国海外航空)の広告。BOACは、現在のBA 英国航空の前身になります。

 本日の画像は、先日の記事と同じ、新阪急ホテルの1964年の記念冊子の広告です。

 1960年代、パン・アメリカン航空が世界一周路線を開設し、次にBOACも開設します。この広告では、同じボーイング707型で世界一周ができると書かれていますから、パン・アメリカンは機材を変えての就航だったのでしょう。

  当時、707型機にはロールスロイス社のエンジンが搭載され、「ロールスロイス707」と呼ばれた豪華なものだったようです。
 
  私が航空会社に勤務していた1980年代の終わりには、707型機はまだ、パキスタン航空が貨物専用機として日本に運航させていました。よく故障して、部品が足らず、一機を部品採り用に置いてあるんだよという話を空港のスタッフから聞いて、「へえ~、そんな古い飛行機が飛んでいるのか」と思った記憶があります。

  広告に示されたバンコク経由の南回りの立ち寄り地が、デリー、テヘラン、ベイルートと時代を感じさせます。この時代に旅してみたかったなと少し思います。

 ちなみに、BOACは、1966年3月5日に、707型機の南回り航路羽田発ロンドン行きの911便が富士山上空で乱気流に巻き込まれ、空中分解し、墜落するという事故を起こします。1960年代後半は、民間旅客機の大型化、ジェット化の黎明期であり、それだけに事故も多発した時期でした。

 

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 以前に関西のある百貨店で東北のある地方の物産展のお手伝いをしました。

 その際、催し場に並んでいる商品を見て、思わず「デパートのバイヤーさんはアドバイスしてくれなかったんですか?」と聞いてしまったのです。私からすると、その地域には、他にももっと売れそうな商品があるのに、これは関西ではちょっとと思えるものばかりだったからです。

 関西と関東では、味など嗜好性がかなり違います。おそらく東京で売れているものをそのまま持ってきても、物珍しさで最初は売れますが、その後が続かないのではと思うのです。
 
 その物産展では、出店なさっているみなさんが気の毒なるくらい売れ残っていました。試食をしたお客さんたちは、「味が濃いね」という反応が多かったのです。さらに「どう調理していいのかしら」と食材を見て、仰る方も多くいました。
 
 味もそうですし、関東や東北では普通の食材でも、関西では馴染みの薄い食材もけっこうあります。お手伝いしにいった物産展では、申し訳ないけれど(私は好きだけど)これは関西では売れないなあというものばかりでした。

 念の為に。関東や東北のものは関西で売れないと言っているのではなく、食材や商品の選択を間違わなければ売れるものはたくさんあります。その選別の努力が必要だということです。百貨店の場合は、本来、バイヤーがいろいろ業者にアドバイスすべきなのでしょうが、業者の独自の努力も必要です。成功しておられる業者の方は、自らが顧客の意見を取り入れる独力をされて、地域にあった商品構成と販売方法を取り入れておられます。
 アンテナショップや物産展への出店は、それぞれの顧客の意見を拾う大切な機会。ただ、売りに行くのではなく、いかに次に繋げるかという自覚が大切です。

 それから、税金投入して、送料や人件費を計算に入れず、言わば値引き販売をしていてもビジネスベースには乗らないです。変なコンサルの口車に乗って、大都市圏のお祭りや商店街の催しに出店するが、労力も、資金もかかり、儲けは少なく、結局、コンサルの実績づくりに利用されただけ、なんていう話もよく聞きます。
 そもそもアンテナショップはあくまでアンテナショップ。その後の事業展開をどうするかは、それぞれの事業者が考えないといけません。

 地方創生ブームで、新商品の開発とか販路拡大が注目されていますが、今までの経験をいかに生かすことができるかどうか。コンサル頼み、補助金頼みになっていないかどうか。「一生懸命やっているのだから、批判するな」という雰囲気もありますが、将来を考えるならば、厳しく考えていく必要があります。

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