我が中村ゼミには、毎年、一人二人と「裏ゼミ生」というのが存在します。まあ、正規のゼミ生でも途中でフェードアウトしてしまう者[E:wobbly]も少なからずいるのに、いつの間にか研究室に居ついていて、年度末に成績つけるときに、「あれ?なんで名前ないの?・・・・・あ、そうだった」となるくらい普通になってしまう学生がいるのです。
「裏ゼミ生」といつの間にか、呼び習わされてしまっているのですが、時にはプロジェクトのチームリーダーになって活躍してくれる人もいますし、ただ居ついてお茶の番(笑)をしている人まで色々。出自も、同じ学部だけど、自分のゼミを追い出されてしまった(爆)者から、大学は同じだけど学部が違う者、さらには大学が違うのに居ついてしまっている者まで・・・・・そういえば、今年は、留年して本当はゼミに入れない(入る資格を喪失してしまった)者も通ってきています。
あまりの馴染み具合から、一年くらい経ってから、研究室こんな会話があったりします。
[E:happy01]後輩A 「せんせー、XXX先輩って、どんな卒論書いたんですか?」
[E:karaoke]センセー 「さぁー、なんで書いたって、言ってたかなあ?」
[E:pout]後輩A 「ほんと、いい加減っすよねえ、せんせーは。自分のゼミの学生の卒論を忘れちゃったんっすか?ったっく。」
[E:karaoke]センセー 「はあ? あいつは、僕のゼミ生じゃないもの。卒論は、自分のゼミの先生に出すから、僕、見てないもの。」
[E:coldsweats02]後輩A 「え!???」
中には、ツワモノもいて就職活動の時に、履歴書にまで「所属ゼミ 中村ゼミ」と書いて、成りすまして来た者まで・・・・←会社から問い合わせが来て、発覚したことが・・・・・実際、活動していたのですから、まんざら嘘ではないのですけどね・・・・
たいていこうした「裏ゼミ生」は、なかなか個性的な者が揃っていて、時に「正規軍」を圧倒させることが、いろんな面であって、ソバで見ていると面白いのですが、その中でも変り具合・・いや、もとい、個性的さ具合が図抜けているのが、Tくん。
Tくんは、釣りの名手。在学中、「インドネシアに行って来ましたぁ!」と言うのですが、Tくん、語学はさっぱりのはず。どうしても釣りたい魚いると、インドネシアの田舎町まで行き、船に乗って釣りに出かけるという行動に出たのだ。最近も、韓国の小さな島に行って、魚を狙ってきたとか。
語学はさっぱりなのに、観光地でもない、海外の田舎町まで出かけて、釣りをやって、無事に帰ってくる(それも一人旅)のには、びっくり。とにかく「釣りをする」という一点だけに集中するがためにできる行動なんでしょう・・・・・
Tくんも卒業して、4年くらい経つのですが、今では立派な社会人になっています・・・・たぶん・・・・・・本人曰く、「いやぁ、釣りバカ日誌のハマちゃんっすよ。」らしいのだが、釣り人たちの読む「釣りニュース」の常連投稿者だそうで、最新号では一面をカラー写真で飾っている。だいたい毎号、投稿が掲載されているらしいのだ。
釣りに興味のない私や、他のゼミ生は、ポカーンとしていたのですが、入った居酒屋でも他のお客さんから、「えーっ、これの本人!すっげー!」と声がかかり、思った以上のすごいことらしい[E:flair]
実は、久々に現4年生とOBたちが集まったのです。なにより面白かったのは、いつも威勢のいい現役Sくん、あまりのOBたちの変人・・・いや個性的さ加減に圧倒されて、口数が少なかった・・・・・[E:happy02]
うちのゼミは、こうして形成されてきたのだなあと、短いながらも歴史を感じつつ、なんのかんのと卒業後も頑張ってくれているOBたちに励まされているせんせーでした。